【看護計画】不安・混乱・認知症への対応

目標
短期目標
・現在の状況や変化に対する不安を言語化することができる
・混乱や戸惑いを感じたときに安心できる対応を受けることができる
・環境の変化に慣れ、穏やかに日常生活を送ることができる
・信頼できる人の存在を感じ、安心して過ごすことができる
長期目標
・自分の状況を受け入れ、不安をコントロールしながら生活できる
・混乱を最小限に抑え、落ち着いて生活のリズムを保つことができる
・自分に合った支援を受け入れ、安心して療養生活を継続できる
・家族や支援者と協力して、穏やかな生活環境を保つことができる

看護計画概要
O-P
・表情、言動、会話内容からの不安や混乱の程度
・見当識の有無(時間・場所・人など)
・睡眠・食事・排泄など生活リズムの変化
・服薬状況と向精神薬の使用有無・効果・副作用
・環境変化や刺激に対する反応
・既往歴(認知症、うつ病、せん妄など)
・家族や支援者との関係性やサポート体制
T-P
・安心できる声かけや接し方の統一
・混乱時の対応(環境調整、離床の安全管理)
・定期的な見守り・傾聴を通じた心理的安定の支援
・生活リズムを整えるための支援(決まった時間の声かけなど)
・医師の指示による薬剤の投与と副作用のモニタリング
・刺激を最小限にした環境の整備(照明、音、温度など)
・認知機能・情動面の変化に応じた個別ケアの提供
E-P
・本人が安心できる習慣や言葉、物品を日常生活に取り入れる工夫を助言
・混乱時の対応方法や落ち着ける声かけを家族に指導
・不安やせん妄の可能性についてわかりやすく説明
・睡眠リズムや生活習慣の整え方を本人・家族とともに検討
・服薬管理の必要性と副作用観察のポイントを共有
・家庭内での安全確保と外出時の見守り体制について助言
・医療者への情報共有の重要性と観察ポイントを伝達

根拠
O-P:観察・評価項目の根拠
認知症やせん妄、不安障害を伴う患者では、見当識の消失や行動異常、昼夜逆転などが初期サインとして表れるため、日常的な観察が極めて重要。抗精神病薬の副作用(錐体外路症状や過鎮静)にも注意が必要。

T-P:ケア・処置の根拠
安心・安全な環境整備と非薬物療法の実践が、認知症ケアの基本。徘徊や興奮時に拘束を選ぶ前に環境調整や関わり方の工夫を優先する。睡眠リズムの乱れや脱水・感染などが混乱を助長するため、日常支援が予防にもつながる。

E-P:教育・生活支援の根拠
家族の不安も二次的な混乱因子となるため、ケアの協力者として教育が不可欠。また、施設や地域資源を早期に活用することで、患者の生活維持と家族の介護負担軽減につながる。認知症ケアでは「関係性の継続」が安心の基盤。

【関連リンク】
・認知症の基本情報(厚生労働省)
 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000182784.html
・認知症サポーター制度とは(認知症ケア推進センター)
 https://www.dcnet.gr.jp/supporter/index.html

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