短期目標
・自身の身体状態や転倒リスクを理解し、注意して行動できる
・移動や動作時に介助や補助具を使用することができる
・生活環境の危険箇所を把握し、安全に生活できる
・家族や介護者と協力して転倒予防策を実践できる
長期目標
・転倒や転落を回避しながら、日常生活を安全に送ることができる
・自身の身体機能やADLに応じた安全な行動を継続できる
・必要に応じて支援を求める判断ができる
・生活環境を整え、再発予防を継続的に行うことができる
O-P
・歩行状態、バランス能力、筋力低下の有無
・ふらつき、立ちくらみ、転倒既往歴
・薬剤の影響（降圧薬、睡眠薬、抗不安薬など）
・視力・聴力・認知機能の状態
・生活環境の危険因子（段差、滑りやすい床、照明）
・移動手段、補助具の使用状況
・ADL、排泄・更衣・入浴時の動作状況
T-P
・安全な動作を促す声かけや見守りの実施
・生活環境の調整（段差解消、床の滑り止め、照明の改善）
・歩行補助具の選定と正しい使用の支援
・転倒リスクのある薬剤の確認と医師への報告
・排泄動作や夜間の移動における付き添い介助の実施
・転倒リスクスコアの評価と定期的な見直し
・理学療法士・作業療法士との連携による運動機能の改善支援
E-P
・転倒リスクのある状況や行動を患者・家族に説明
・安全な移動や動作方法の指導（起立・方向転換・歩行など）
・生活環境で注意すべきポイントを患者と共有
・転倒時の対応方法や緊急連絡手段の確認
・補助具の使用方法や安全確認の習慣化支援
・薬剤服用に伴う注意点と服用時間の見直し相談
・定期的な体調確認と受診の必要性について教育
O-P（観察・評価項目）の背景と根拠
転倒は高齢者や術後患者に多く、骨折や頭部外傷、ADLの低下を引き起こす重大なリスク要因である。
歩行状態、バランス機能、起立時のふらつき、筋力低下、既往歴（転倒歴や骨粗鬆症など）を評価することで、個別のリスクを特定する。
また、使用している補助具の有無や環境因子（ベッドの高さ、照明、床の滑りやすさ）も併せて確認することが重要である。
T-P（ケア・処置などの実施項目）の背景と根拠
環境整備（床の滑り止め、ベッドサイドの明るさ確保、トイレへの動線整理など）を通じて、転倒リスクを物理的に軽減できる。
必要に応じて歩行器や杖の使用を促し、移動時の安全性を確保する。
また、移乗やトイレ時の見守りや声かけを行うことで、転倒の予防につながる。
服薬の影響（降圧剤や睡眠薬など）によるふらつきにも留意し、医師と連携しながら調整する。
E-P（教育・指導・生活支援）の背景と根拠
転倒リスクを自覚してもらうことは、患者自身の安全行動の促進に直結する。
立ち上がりや歩行時の注意点を具体的に説明し、補助具の使い方や体の使い方を指導する。
また、家族にも転倒リスクと安全な介助の方法を共有することで、在宅での予防対策にもつながる。
リハビリテーションとも連携し、筋力やバランス機能の維持を図る支援が重要である。
＼コメントで教えてください／
掲載してほしい疾患や、知りたい看護計画があれば気軽にコメントでリクエストしてください📩
できる限り対応していきます！
コメント